nn

BLOG
スタッフブログ

WEB制作会社の選び方

2019.12.27

はじめに

前回の記事→「WEBサイトを持つメリット・デメリット【シリーズ②】」
 
本記事は、WEBに関する疑問が多いお客様、WEBサイトを作ってみたいけどどうすればいいのか分からないお客様に向けたシリーズ記事「制作会社とWEBサイトを作ってみよう!シリーズ」の第3回目です!
 
第3回目の本記事では、「WEB制作会社の選び方」についてお話ししていきます。

この記事の目次

まずは何をすればいい?

サイト制作を依頼しようと決断したあなた。
まずは何をしたらいいのでしょう?

1.予算、希望の公開日など、5W2Hに沿って概要をまとめる。

サイト制作を依頼するに当たって予算はどれくらいか、いつ頃までにサイトを公開したいのか…など、自分の希望が必ずあるはずです。 まずはそれらを書き出してみます。
 
考え方の基本としては5W2H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように、いくらの予算で)です。
 
私たちが実際にお客様から伺ったことのあるお話を元に、例を下記にまとめてみました。是非考え方の参考にしてみてください。
 

【When】いつサイトを公開したいか。

・新製品の発売に合わせて公開したい
・創業〇周年に合わせて公開したい
・特に希望はないが、なるべく早く公開したい
 

【Where】どこでサイトを公開したいか。

・誰でも見られるように公開したい
・社内でのみ公開したい
・会員制のサイトで、限られた人にのみ見せたい
 

【Who】誰に制作を依頼したいか。

・自社と同じ都道府県内の会社
・知り合いの制作会社
・友人のWEBデザイナー
・見積もりが安い制作会社
・希望する機能がつけられる制作会社
 

【What】サイト制作で何を実現したいか

・売上アップ
・新規顧客獲得
・問い合わせ件数増加
・知名度向上
・会社の情報発信ツールにしたい
 

【Why】なぜサイトを作ろうと思ったか

・売上が思うように伸びていないから
・自社サイトがないため、同業他社のように作ってみたくなったから
・知り合いに勧められたから
・今のサイトが古いのでリニューアルしたいから
 

【How】どのようなサイトにしたいか

・今までの会社の実績を掲載したい
・自分たちで更新できるページが欲しい
・採用募集のページが欲しい
・商品の魅力をたっぷり伝えられるデザインにしたい
・問い合わせが殺到するような仕組みにしてほしい
・同業他社よりクオリティの高いサイトにしたい
 

【How much】予算はいくらか

予算の事情については企業により様々かと思います。
重要なのは、サイト制作の費用だけではなく、完成した後の運用費についても考慮することです。
サイトは完成したけど、その後の更新や保守の作業がおろそかに…となっては作った意味がありません。
サイトが公開された後も、継続的な運用ができるよう備えておきましょう。
 

サイトを作るに当たって、以上のような「5W2H」を考えておきましょう。
「5W2H」に当てはまることを端的にまとめるだけで、自分のしたいことがより明確になります。
さらに、制作会社にもイメージが伝わりやすくなるので、制作進行がスムーズになりますよ。

社内での担当者を決定する

さてサイトを作る上で「5W2H」が固まりましたら、次は制作会社との窓口になる社内の担当者を決めましょう。
 
窓口担当者は「5W2H」を元に、制作会社と連携して制作を進めていきます。
窓口担当者だけでは決裁権がない、という場合には窓口担当者が承認を得るべき上役は誰なのかという「決裁ルート」も決めておきましょう。
 
社内での担当者(決裁ルート)を決めておかないと、のちのトラブルに繋がるケースがあります。
過去にこんなケースがありましたのでご紹介いたします。
 
私たちは、制作のご依頼を下さった企業の窓口担当者様と打ち合わせを重ね、制作を順調に進めていました。
おおよそのコーディングも進んだところで、担当者様が「社内で上層部へ制作中のサイトを見せる」というご連絡を頂きました。
ご担当者様と意見を交わし、力を合わせて作ったサイトでしたので、私たちも皆様の反応はとても気になりました。
 
数日後、私たちの元に届いたご連絡はなんと「一から作り直してください」という悲しげなお声での一言…。
思わず「え?どういうことですか?!」と心の声がそのまま出てしまいました。
理由を伺ったところ、上層部から「これは我が社のイメージではない!」と却下されてしまったとのこと。
 
結果的にそれまで作っていたサイトはボツとなり、一から作り直すことに…。
 
私たちとしても非常に悲しい出来事の一つでしたが、実はこういったケースはよくあるのです。
 
依頼者側で制作における決裁ルートが定まっておらず、社内のあちこちから意見が出てしまい窓口担当者がそれに全て対応しようとしてしまったり、
一度修正したものがこちらの部署ではOKが出たけどあちらの部署ではNGになってしまったり…。
 
こういった場合、制作スケジュールがずれてサイト完成日が遠のいてしまいます。
さらには、追加の修正料金も発生しますので、予算もスケジュールも予定とは大幅に異なってきてしまうのです。
 

自社のサイトを作る場合、会社への気持ちが大きいあまりに社内のあちこちで意見が出てくるでしょう。
窓口担当者は、そういったご意見をまとめつつ、会社としての意思を統一させる必要があります。
 
そのため、社内での「意思の統一」および「担当者(決裁ルート)」は非常に重要と言えるのです。

見積もりを依頼する

「5W2H」と制作窓口担当者が決まりましたら、早速制作会社へ見積もりを依頼してみましょう。
 
「見積もりは無料です」と謳っている制作会社がほとんどですので、とりあえず予算のことは置いといて複数の制作会社に見積もり依頼を出します。
 
懇意にしている制作会社やフリーランスデザイナーがいるのであれば、最初はそういったところへ声をかけてみるのがオススメです。
既知の間柄でしたら信頼関係がありますし、制作の進行も滞りなく進むことが多いでしょう。
 
上記のようなツテがない場合は、まず近隣の制作会社を探しましょう。
対面での打ち合わせがあることを想定すると、制作会社にとって近隣であるほうが移動にコストがかかりません。
対面でのしっかりとした打ち合わせを多く行えれば、それは依頼者側の意図や希望が伝えやすくなることに繋がります。
 
複数の制作会社から見積もりを出してもらったら、見積もり内容や営業担当者の人柄もよく確認しましょう。
 
例えば、見積書に内容が分からない項目はありませんか?
制作の見積もり書の項目はWEB専門用語で記載されていることもありますので、依頼者側にとっては不明瞭な項目があるかもしれません。
 
分からない項目に対しては「これはどういった内容ですか?」と素直に営業担当者へ確認しましょう。
その時、営業担当者が丁寧に説明してくれるような対応をしてくれたら安心できますよね。逆に、そっけない雑な対応をしてくるようでしたら不信感が芽生えます。
 
費用や制作内容は重要ですが、こういった担当者のコミュニケーション力や制作知識も重視しましょう。

制作会社を比較する

複数の制作会社から見積もりを出してもらうと、それぞれ内容も費用も異なっていることでしょう。
もし会社選びに迷っていたら、一度対面で打ち合わせすることをオススメします。
対面での打ち合わせは時間も手間もかかるので、少し躊躇してしまうかもしれません。ですが、対面での打ち合わせをすることで見積もり額が安くなることもあります。
 
例えば、「かっこいいサイトにして、多くの人に見てもらいたいから、アクセスしたらオリジナルの動画や音声が流れるようにしたい!」と考えたとします。
 
制作会社に「サイトの最初のページは動画や音声が流れるようにしたい」とメッセージを伝えた上で、見積もりをしてもらうと…、きっと動画や音声の制作費が入った見積もり書が届くことでしょう。
もしかしたら、その金額は予算を大きく超えているかもしれません。
 
ここで重要なのは「動画や音声が流れるサイトにしたい」ということではなく「多くの人が見る、かっこいいサイトにしたい」ということです。
「動画・音声が流れる」=「多くの人が見る・かっこいいサイト」ではありません。
 

 
ネットサーフィン中に動画や音声が突然流れることを煩わしいと思う人は少なくないため、必ずしもその手段が正しいとは限らないからです。
このような、ある種の思い込みは見積もりに大きく影響します。
 
そのため、「多くの人が見る、かっこいいサイトにするなら、動画や音声が流れる仕様にするのではなくデザインやSEOに特化したサイトを目指しませんか?」といった提案をしてくれる制作会社が必要不可欠です。
そして、こういった提案をしてもらいやすいのが「対面での打ち合わせ」なのです。
 
依頼者の指示通りに作るだけではなく、依頼者の想定よりさらに良い方法を提案し、理想を実現するのが制作のプロです。
 
もし制作会社選びに迷ったときは、ぜひ対面の打ち合わせを制作会社に依頼してみましょう。
その際は、依頼者からの聞き取り(ヒアリング)をしっかり行ってくれる制作会社かどうか注目してみてください。
プロに相談することで、新たな発想を得られるはずです。

さいごに

今回は制作会社の選び方についてお話しいたしました。
 
選び方…と一言で言っても、まずは事前準備が必要です。
「ホームページなんてすぐ作れるでしょ?」と思いがちかもしれませんが、実はサイト制作も、家を建てたり道路を作ったりするのと同様です。企画・立案をして、道具や材料、人員を揃え、スケジュール通りになるようお客様と制作会社が力を合わせて作り上げます。
 
理想を実現できるサイト制作のために、まずは事前準備から取り掛かってみましょう!

関連記事